といっても今は私一人だけの自主的運動で、同盟でもなんでもないですが。
どういうことかといえば、駅とかのエスカレータでは絶対に歩かない。これだけ。
最近では、エスカレータの片側を空けるのが半ば常識的に広まっているようで、かつては自分でもそう思っていた。急いでる時に限ってそういう場面に陥るもので、そんな時は「周りに目を配れない奴だな」等と心の中でつぶやいていたものであった。またエスカレータの左右どちらを空けるのかは、大阪は左だが東京は右で、その変わり目を調べるなんて企画も面白がってみていた。
だが、ある日妻が発した「でも本当は歩くと危ないよね」の一言にはっとした。そしてよくよく考えてみると、「どちらかを空ける」ことのメリットよりデメリットが大きいんじゃないかと思うようになった。
まず、安全性について。実際、都営三田線のエスカレータには「エスカレータ内で歩くのは危険ですのでおやめください」のシールが貼られている(それ以外では見かけていない)。転倒時に他人を巻き込むこともあり得る。子供連れの場合は手を握って乗る必要があるが、左右に並ぶのが自然だ。
次に効率性について。エスカレータを歩くのと歩かないので所要時間の差は10~20秒程度だろう。私が知りうる最長のエスカレータはりんかい線大井町駅のものだが、これだって1分も違わないだろう。この程度の時間を焦って獲得しないといけないような行動は殆どが前もって避けられる(5分早く出発するとか)ものである。もっと言えば、片側を空けるためにエスカレータの手前で列ができていて待たされることもあるが、片側を空けずに両側に立てばそれが解消されるであろう。なにしろ大抵の場合、空けた片側には人が居ない事が多いのだから。
お年よりや怪我をしている人は、空ける側に立つほうが楽なことも多いだろう。エスカレータ自体に左右どちらでも手すりがあるというユニバーサルデザイン的要素があるのに、それを否定するような使い方で弱者を危険にさらしていることにも目を向けるべきと思う。
まぁそんな訳で、今日も私はエスカレータでは歩かないのだ。