STORY
第12話
2002/11/01
12.AKT「闇の宴」 〜Scheherazade〜
[シェヘラザード]
あらすじ
 クレールとの戦いで傷ついたふぁきあは、チュチュに助けられて部屋まで戻ってきた。翌朝、ふぁきあはチュチュと一緒にクレールとみゅうとを探すことにする。
 その頃クレールはみゅうとと共にいた。みゅうとはクレールの言うなりに愛の言葉をつぶやくが、心を再び失ったいまでは火祭りの夜のようには笑えない。クレールはそれを悲しむが、彼が他の誰かを愛する位ならこのままで構わない、そしてそれを邪魔するチュチュとふぁきあを亡き者にしようと思うようになる。彼女は物語の紡ぎ手であるドロッセルマイヤーに話しかけ、最後の戦いにふさわしい舞台を用意させるのだった。
 みゅうとを探すあひるとふぁきあの前にみゅうとが現れるが、彼は騎士が役立たずだったと馬鹿にする。るうも現れて、チュチュは「王子と鴉」の物語では取るに足らない存在だと笑う。その瞬間、みゅうとは消え、るうはクレールへと変身する。クレールの正体を知ってショックを受ける2人の前から、クレールは王子の剣を持ち去る。
 そんな2人の前にエデルが現れ、地下通路へと導く。道すがら、あひるはみゅうとに対する気持ちをふぁきあに語る。
「綺麗な人だな、でも寂しそうって気が付いて、チュチュになればこの人のために何かしてあげられる…最初はそれだけだった。でも、今は…」
 そのとき突然鴉に襲われ、2人は誤って深い穴に落ちてしまう。上れそうもないが、水の中から奥へ抜けられるかもしれない。鳥になれば確かめられるかも。ふぁきあになら自分の正体を知られてもいい、そう思ったあひるはふぁきあにペンダントを渡し、鳥になって水の中に消える。
 目の前で鳥になったあひるを見て、ふぁきあは気づく。泣いている所を見られたあのあひるが彼女だったことに。自分の弱みを見られたことを知り、ふぁきあは恥ずかしさのあまり取り乱すが、あひるに心を開いていく。ふぁきあはあひるに昔話をする。みゅうとに「王子と鴉」を読み聞かせてやったとき、一番興味を示したのはほんの少ししか書かれていない、光の粒となって消えてしまうプリンセスチュチュのことだったこと、心を取り戻したいと思うようになったのはきっと返してくれるのがチュチュだったからだ、と。
 やがて光の差す地底湖に出た。それはドロッセルマイヤーが用意した、200年の間誰も足を踏み入れていないという湖。みゅうとが横たわる、その脇にはクレールが待ち構えていた。あひるはチュチュに変身して叫ぶ。「お願い、もうこんなことはやめて!」
 それにクレールは冷徹に答える。「王子の愛する心はここにある。あなたと私、思いのたけを語って、心がどちらを選ぶかで決めましょう」と。王子への思いを告白すれば光の粒と消えてしまうチュチュの運命を知りながら。
つれづれに
(執筆中)
スタッフデータ
脚本:横手美智子/絵コンテ:佐山聖子/演出:西本由紀夫/作画監督:石井久美子/美術監督:田尻健一