2018/3/23-24「MANABIYA – TERATAIL DEVELOPER DAYS」に参加してきた(その1:IoT編) #manabiya

投稿者: | 2018年3月28日

[2018/3/28追記]一部記述が正確でなかったため修正しました。菊池さんありがとうございます。

ITエンジニア向けのQAフォーラム「teratail」を運営するレバレジーズさんが主催の、技術カンファレンスイベント「MANABIYA」に参加してきた。約2,000名が参加とのことで、結構盛況でした。

セッションテーマは「Programming」「Web」「モバイル」「インフラ」「XR」「IoT」「DB」「AI」「企業内制度」「生存戦略」の10テーマ。近年「エンジニアの生存戦略」が多くのカンファレンスで語られるようになったのは、企業内でのキャリアパスが整っていない/崩壊しつつあることの裏返しなのかなと感じます。当日のスライドはここにまとめを作ってくれている人がいます。

ここでは、自分が参加したセッションの中から響いたテーマについて書きます。一つ目は「IoT」。

「シリコンバレーから見たIoT開発最前線と今後の動向」

2月までソフトバンクの現地法人に駐在されていたソフトバンク菊地さんのご経験からの面白い話が聴けました。大きく二つの話から構成されてました。

ひとつ目はシリコンバレーのベンチャー環境について。
シリコンバレーではベンチャー企業が本業に集中できるよう、財務や法律の実務の支援やプレゼン等の教育を無償株式などのインセンティブと引き換えでサポートする仕組みがあるそうです。ベンチャーを起こしやすい環境があるわけです。
一方、ハードウェアのベンチャー企業はハードウェアの量産に平均8年かかるところ、VCは4~5年でのIPOを要求するそうです。そのため、ハードウェア製造だけでなくサービスでいかに収益を上げるかがポイントになっていると指摘していました。なるほど、俺たちのPebble(スマートウォッチ)はサービス面はゼロだったから息絶えたのか、と納得。

ふたつ目は、IoT関連で一番成功しているNest(Googleに買収された)の出身者による元気なスタートアップの紹介。
「b8ta」⇒facebookページ
最新のIoTデバイスのショウルーム。全てのデバイスを実際に試せるのがウリで、デバイスメーカーから出展料を受け取るのが表のビジネスモデル。実は、店舗の棚や天井に無数のカメラやセンサが設置されており、客がどのデバイスにどれだけ関心を持ったか分析したデータを提供しており、そこが本当の差別化ポイントとなっているとのこと。

「noon Home」⇒facebookページ
家庭に設置した複数のスマート電球をセンサーでコントロールできる、タッチパネル式の照明スイッチ。利用シーンごとに適切な照明設定を自動で学習し、人の行動や時間帯にあわせて勝手に照明が点灯・消灯するという体験を提供してくれる。ここで提供しているのはあくまで「UX(ユーザー体験)」であり、ハードウェアは手段であることがポイント。

「electric imp」⇒公式サイト
家電や産業機器など様々なハードウェアがIoTデバイスになろうとする中、共通的に必要な機能とサービスをパッケージングして提供している。Wi-Fi接続を備えたIoTモジュールと、クラウド機能(WebIDE/APIやIoTデバイス管理)・セキュリティ・サーバ構築/運用で構成されている。Nestが提供していたサービスからデバイスを抜いて独自サービスに仕立て上げており、目の付け所がいいと思う。日本でも購入可能。

感想
シリコンバレーのベンチャー生態系ともいえる環境は国内にあんまり無いよね。このあたり、実はすごくビジネスのにおいがしますねえ…。IoTには、生活空間そのものを変えられるという点でWebやスマホアプリよりもダイナミックな楽しみがあるので、自分も趣味の一つにできるよう、何かテーマを探してみようかな。

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