先日、アマゾンジャパンさん公式のAlexaハンズオントレーニングで、スマートスピーカー向けのアプリ開発を体験してきました。そこで、W10Mでないとできないことではないのですが、まだまだ新しいことに使えますよ、ということを見つけたので、報告したいと思います。
さて、日本でも11月から発売開始されたスマートスピーカー「Amazon Echo」。Amazonから招待メールが届いた人しか購入できないため、まだまだ購入できていない人が多くいると思われます。そういう自分も買えてなくて、Windows Phone同様、久々にExpansysさんで買おうかな、とか考えてしまう始末。
ところで、Amazon Echoにはブラウザで体験できるシミュレータがありまして、Windows 10 MobileのEdgeでも動作します。自作スキルの動作確認もできる本格的なシミュレータで、Echoを入手前に試してみたい方にもお勧めできます。このエントリーでは、このシミュレータを使うまでの流れを紹介します。
準備
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1.Edgeブラウザの設定を変更する
ブラウザ設定が「モバイル用サイト」だと正常動作しないため、設定から「デスクトップ用サイト」を選択しておきます。
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2.Amazon.co.jpのアカウントを準備する
Amazon Echoを使うためには、Amazon.co.jpのアカウントが必要です。事前に作っておきましょう。注意点すべき点としては「Amazon.co.jpとAmazon.comで同一メールアドレス・同一パスワードでアカウントを作らない」ことが挙げられます。スキルを自作する場合、スキルが表示されないことがあります(実際、ハンズオン時に現象が出た)ので、パスワードは別々のものにしておきましょう。
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3.シミュレータ(Alexa Skill テストツール)を開く
Amazon EchoシミュレータはEchosim.ioで公開されています。サイトを開くと、Amazon.co.jpアカウントでのログインを求められるので、1.で作成したアカウントでログインします。ログインすることで、後述のAlexaサイトに仮想デバイスとしてEchosimが登録されます。
起動するとマイク使用許可のダイアログが表示されるので許可してください。デフォルトで表示されるのは英語版になりますので、画面右上のハンバーガーメニューから「Language > Japanese(日本語)」を選択します。
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4.Amazon Alexaサイトの設定を行う
次に、Amazon Alexaサイトに、Amazon.co.jpのアカウントでログインします。複数台のEchoやAlexa対応機器、スキルをAmazonのアカウントに紐づけて一括管理できます。
最初にハンバーガーメニューから「設定」を選択し、デバイス欄の「echosim_BETA」を選択します。デバイスの所在地(とりあえず郵便番号だけで大丈夫)、タイムゾーン、単位(温度・距離)を登録します。設定内容は、天気予報などのスキルに反映され、応答内容が変化します。
使ってみる
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5.基本的な使い方
では、いよいよシミュレータを使ってみます。まずはクリスマスまでの日数を聞いてみましょう。シミュレータはEcho本体とは異なり、いきなり呼び掛けても反応しません。画面に表示されているアイコン(マイク)を押しながら、呼びかけます。
『アレクサ、クリスマスまであと何日ある?』
すると、こんな風に答えてくれます。
『クリスマスまであと**日です』
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6.スキルを追加する
Amazon Alexaサイトで、好みのスキルを追加することができます。ハンバーガーメニューから「スキル」を選択し、使いたいスキルを選んだら「有効にする」を押下します。
使える状態となっているスキルの一覧は、スキル画面右上の「有効なスキル」を押下すると表示されます。ここでは「ピカチュウトーク」と「radiko.jp」を追加していますが、Echosim.ioでは音楽・ラジオ系のスキルは使用できないため「Radiko.jp」のスキルは動作しませんので注意が必要です。
またスキル一覧にある「コーヒーショップ」は、Alexaハンズオントレーニングで作成したサンプルのトークです。アイコンの右下にある「devJP」がリリース前であることを示しています。こちらも、Echosim.ioを使ってテストすることが可能です。
CortanaやSiri、Googleアシスタントはスマホにビルトインされていて持ち歩きができますが、Amazon Echoは今のところ持ち歩きができる端末がありません。Alexaの豊富なスキルを活用するためにも、このシミュレータは有効かと思います。
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