3/15の午後、IoT開発のコミュニティ「IoT ALGYAN」のキックオフミーティングが、品川の日本マイクロソフト本社にて開催されました。自分、前職が組込系で、”裸の基盤に萌える”性格(笑)のため、個人的に参加してきました。
このコミュニティの活動は、ボランティアやMS有志によるものだそうです
(MSは賛助会員ということで、講師や会場、キットの提供を実施)。秋葉原・若松通商の小暮さん、MSの太田寛さんらが中心メンバ。
当日は活動の経緯やメンバの紹介、ハンズオンなどが行われました。先日のデブサミで行われたIoTハンズオンをベースにしていましたが、サンプルアプリなどはさらにシンプルに洗練されてました。
さて、ハンズオンの教材として配布されたのが、「GR-PEACH」というマイコンボード。
http://japan.renesas.com/products/promotion/gr/peer/gr_peach.jsp
先日のGR-SAKURAと比較すると、CPUもメモリも断然に強力だそうで、今後のコミュニティ活動での本命ボードとなるようです。Arduinoと互換ピンアサインなんで、ドーターボードも流用できそう。
このボードで.NET Micro Frameworkを動作させるために必要な、CLR(Common Language Runtime、仮想マシン環境を実現する)は、コミュニティでボランティアベースで開発されているとのこと。実装途中とのことですが、今回のハンズオンでも使用しています。このおかげで、Visual StudioとC#でマイコン開発ができます。
今回のハンズオンでは、このGR-PEACHとセンサーボードとの組み合わせて、Lチカから始めて、Azure mobile serviceにデータ送信・蓄積、最後は講師の作ったserviceにデータ送信するまでを実施しました。(このあたり、デブサミを予行演習とし改善された跡がありました…)
今回、東京会場50人、大阪会場20人の同時開催だったこと、GR-PEACHのCLRにおける、USB3.0周りの検証時間不足などで、セットアップにかなりの時間がかかりましたが、それでも大半の人が最後までたどり着けました。
あと、懇親会で聞いたことをいくつか。
・GR-PEACHはもう少しメモリがあればWindowsも動くんじゃないか位のポテンシャルがある。(太田さん)
・ポートアサインなどのドキュメントは今後整備して公開予定。(小暮さん)
・センサーボードにある未使用のコネクタは、実は.NET Gadgeteerのモジュールが接続できる。(小暮さん)
※.NET Gadgeteer Modules
http://tinyclr.jp/products/fez-gadgeteer.htm
今回、.NET Micro Frameworkを使っての開発を試しましたが、スレッド処理が使えたり、VSの強力なデバッグ機能が使えたり、前職の頃と比較すると、隔世の感です。