デブサミ2019に参加してきた(2)

投稿者: | 2019年2月19日

デブサミ2019 Day2参戦記の続き。ランチセッションでしたが、自身の取り組んでいることと重なる部分もあり、興味深く聞けました。

【15-E-3】 Entertainment × Tech~多くのアーティストとファンを繋ぐ技術と組織~

togetterまとめはここ
スピーカーはエイベックスの山田真一さん。前半は、エイベックスが扱う技術と、多くのアーティストや作品/コンテンツ(音楽・ステージ・映像・アニメ)を抱えるエイベックスならではのサイト運営の苦労話、後半は、より良いサイトを作るために不可欠な組織づくりに関するお話。

<エイベックスで扱う技術領域>
・大きく分けて「Fintech」「xR」「データ分析」「ストリーミング」「DRM」の5つの領域に注力している。
・基盤技術としては「Web(Socket)」「FrontEnd(React/Vue.js)」「Infra(AWS/GCS/Azure/CDN)」を扱っている。

<サイト運用について>
・アーティストサイトは年間2~300サイトを新規作成している。
 ・サーバ基盤は仮想化からクラウドへ移行中。ステークホルダ(アーティスト、事務所、出版社などの権利者)がサイト毎に異なるために一斉移行ができない
・予期しないバーストトラフィックやトラブルが発生することがあり、対処が難しい
 ・原因1:自然発生的なバスり⇒トラフィックだけでなく、SNS(フォロワー、いいね)もモニタリング対象
 ・原因2:関係者間の連絡漏れ⇒ルール徹底と、的確でわかりやすい運用ガイドライン
 ・原因3:ワイドショーネタ⇒可能な限り手を打つ(CDN、サーバ増強)が、一時的にサイトを切り離すことも

<エンジニアを取り巻く環境と組織>
理想:事業企画サイドとサイト製作サイド(外注ベンダー)の間にエンジニアが社内アーキテクトとして入り、事業企画の目的達成とサイト構築の効率的な実装を両立させる
現実:技術不足のため、ベンダーとの調整役にとどまっている
対策
 ・組織面:社内アーキテクトをCEO直轄組織として専門性高い要員を集約、自由度の高い環境を与え、活躍できる場と役割を提供
 ・育成面:トレーニングや外部研修など、成長を望む要員への幅広いスキルアップへの投資

(以降、Ask the speakerで直接お聞きしたこと)
・チームは5人前後で構成。固定でなく、エンジニアを入れ替えながら。
・人材は当初は社内から登用したが、それだけでは不足しており、現在は通年採用に力を入れている。

<所感>
・イノベーションを起こす、自ら学ぶ人材の育成はどの会社も苦労してるんだなー、と共感。
・会社は「個人の成長を支援」し、かつ「成長した個人が居続けたいと思う魅力のある」会社を目指さないといけないな、と改めて感じた。

デブサミ2019に参加してきた(2)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: デブサミ2019に参加してきた(1) – ぼっちの王国

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください